No.1487 2016/12/23(金)

 ツツジグンバイ


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 冬の生きもの探しは宝探しのようで面白い。常緑性のツツジ(オオムラサキ)の葉をよく見ると、そばかすのような白い点がちりばめられたものがある(写真1)。こういう葉の裏にはツツジグンバイというカメムシの仲間が隠れていることがある。
 根気よく何枚も葉を裏返してみたら、1匹のツツジグンバイが見つかった(写真2)。体長4ミリほどの小さな昆虫だが、拡大して見るとその造形の美しさがわかる(写真3)。まるで繊細なステンドグラスを思わせるその姿は工芸品のようだ。ツツジの害虫として嫌われることも多い昆虫だが、ぜひ一度観察してみてほしい。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 ツツジグンバイ Stephanitis pyrioides(グンバイムシ科)

 


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