No.1491 2017/01/06(金)

 ヒラタアブ類の蛹


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 12/23にヒラタアブ類の蛹を見つけたイヌツゲの木をよく調べてみたら、同じ蛹が他にもいくつも見つかった(写真1、2)。
 どんな成虫が羽化してくるか確かめるために蛹を採集して観察してみることにした(写真3)。撮影するために並べてみて気づいたのだが、蛹はすべて同じ向きに着いている。この蛹の丸くふくらんだ方が頭で、小さな突起が着いている方がお尻である。採集した蛹はすべて頭を葉柄の方に向けているのだ。
 ヒラタアブ類は幼虫時代にはアブラムシを食べるので、葉ではなく枝の上にいることが多いと思われる。蛹になるために枝から葉に移動するのだろう。枝から葉に向かって移動したら、頭は葉柄ではなく葉の先端を向いているはずだから、蛹になる前に方向転換をして頭を葉柄に向けたことになる。そのことにどんな理由があるのだろう。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 ヒラタアブ類 Syrphinae sp.(ハナアブ科)

 


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