No.1553 2017/09/29(金)

 ヤドリギの標本


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 「エノキの木を伐採したら立派なヤドリギがついていたんだけど、いる?」と知人のTさんから連絡があった。「是非ください」と返事をして、この日の朝に受け取りに行った。
 Tさんが見せてくれたのはいずれも枝張りの直径が1メートル前後の立派なヤドリギであった(写真1〜3)。3つとも緑色の未熟な果実(写真4)がついていたので全部雌株である。
 これらの標本はヤドリギの寄生部分を切断して、ヤドリギの根の様子を観察するのに使う予定だ。ヤドリギは珍しい植物ではないが、樹木の高い位置に寄生することが多いので、なかなかよい標本が手に入らない。私がいつも「ヤドリギ、ヤドリギ」と騒いでいるものだから、こうしてヤドリギを取っておいてくださる方がいる。ありがたいことだ。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3

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写真4

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 エノキ Celtis sinensis(アサ科【APG体系】、ニレ科【エングラー体系】)

 ヤドリギ Viscum album subsp. coloratum(ビャクダン科【APG体系】、ヤドリギ科【エングラー体系】)

 


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