No.1562 2017/11/13(月)
セアカツノカメムシ
清澄山系の森にて。 林床に生えた低木の葉裏に赤い何かが動くのが目に止まった。葉を裏返してみると、セアカツノカメムシがいた(写真1)。体長2センチ弱。背面の中央にある逆三角形の部分を小盾板(しょうじゅんばん)といい、ここが赤いのが特徴だ。 セアカツノカメムシは成虫で越冬する。この虫は動きが鈍かったが、活動するにはすでに気温が低くなっていたのだろうか。 ツノカメムシの仲間は背中(正確には前胸)の両側が鋭く張り出していて「ツノ」のように見える(写真2)。この角に何の役割があるのかはよくわからないが、カメムシの中でも格好がよいと思う。 (尾崎煙雄)
セアカツノカメムシ Acanthosoma denticaudum(ツノカメムシ科)