No.1566 2017/11/17(金)

 ワタヘリクロノメイガ


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 教室博物館の室内にガが1匹迷い込んできた。捕まえて静止するのを待って撮影した(写真1)。体長1センチほどの小さなガだ。翅(はね)の縁が黒く、内側が純白という特徴的な模様である。図鑑で調べると、ワタヘリクロノメイガと判明した。別名ウリノメイガとも呼ばれ、ウリ類の害虫として知られる。教室の外の花壇には“グリーンカーテン”としてニガウリとヘチマが植えられている。どうやらそのどちらかで育った幼虫が羽化して室内に紛れ込んだようだ。
 このガのもう一つの特徴は腹部の末端に毛の束が発達していること(写真2)。チアリーダーの用いる“ポンポン”にも似ているが、この毛の束を意味ありげにゆっくりと動かす様はイソギンチャクの触手を思わせる。
 とてもスタイリッシュなガだと思う。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 ワタヘリクロノメイガ Diaphania indica(ツトガ科)

 


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