No.1567 2017/11/19(日)

 房総の里山を歩く(館山周辺)−鏡ヶ浦層を登る−


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 11月19日(日)に山のフィールド・ミュージアムの観察会で那古観音や崖観音を訪ね歩いた。これらの観音様のある標高80m-100mの小高い山をつくるのは南房総層群鏡ヶ浦層と呼ばれる約400万年前の地層である(写真1、2)。火山の噴出物が多い砂や礫の地層で深い海にたまったものである。比較的柔らかい岩なので風化しやすく、海岸では波によって削られたり、また人が掘ることができる(写真3)。崖観音(船形山大福寺)はちょうどすっぽりその穴に収まっているように見える。
 (岡崎浩子)

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写真1
大正地震(1923年)で隆起した海岸を歩く参加者。
その先に見えるのが崖観音のある堂山。船の形にも見える。
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写真2
寺の上に見える地層の傾斜と山の峰の形が平行している。
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写真3
山を削ってつくられた家への通路。
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