No.1589 2018/03/13(火)

 峰山をのぼる


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 峰山は三島ダムの北に位置する標高220mの低い山だが、天気がよいと房総丘陵から嶺岡山地が見渡せる。ここから北西方向をみると、山の峰々が平行につらなっているのがみえる。このあたりの山々は上総層群と呼ばれる地層からできていて、約150万〜70万年前、このあたりが深い海だった頃の砂や泥の地層である。それが隆起して山をつくっているのだが山をつくっているのは主に砂層で雨水が浸透しやすく比較的崩れにくいので山として残っている。その間の谷は泥層で雨水が隙間に入り込むとドサッと崩れてしまい、容易に削られてしまう。おおよそこの砂層と泥層の分布する方向(東北東?西南西)に山(谷)がのびていて、このあたりのこの様な景観は、九十九谷(くじゅうくたに)と呼ばれている。
 (岡崎浩子)

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写真1
山の南側の急崖になっているところで地層がみえている。
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写真2
峰山をつくる泥層の地層。
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