No.1595 2018/4/13(金)

 ケバエとカニグモ


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 三島小学校の校庭にて。土手に生えた植物の茎に黒い虫が動くのが目に止まった(写真1)。ケバエの1種のようだ。まだ羽化したばかりで上手く飛べない様子で、近寄っても弱々しく羽ばたいてほんの30センチほど逃げるばかり。
 写真を撮ろうとこのケバエを追跡していたら、ファインダーの視野にすごい速さで何者かが現れ、ケバエに飛びかかった(写真2)。
 何事が起きたのかわからず、あわててカメラから目を離して見ると、飛びかかった者の正体はカニグモの1種であった(写真3)。おそらくまだ幼体と思われる。自分の身体より大きな獲物の胸部に牙を突き立て、カメラを近づける私にかまうことなく食べ始めた。カニグモの仲間は草や木の上でじっと動かず獲物を待ち伏せているのをよく見かけるが、こんな風にダッシュして狩りをすることもあるのだ。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 ケバエ科の1種 Bibionidae sp.(ケバエ科)

 カニグモ科の1種 Thomisidae sp.(カニグモ科)

 


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