No.1606 2018/5/18(金)

 ヒガシニホントカゲ


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 林道を歩いているとヒガシニホントカゲに出会った(写真1、2)。いつもはあっという間に逃げてしまって、じっくりと観察する機会に恵まれないのだが、このときはなぜか一度逃げたにもかかわらず、戻ってきてくれたのでゆっくりと写真を撮ることができた。ニホントカゲは長い間、一種とされてきたが、近年、形態的な研究に加え、分子系統解析の研究が進み、伊豆半島・伊豆諸島に分布するオカダトカゲ、東日本に分布するヒガシニホントカゲ、西日本に分布するニホントカゲの3種がいることが明らかになった。これまで同じ種だと思われていたものがDNAを調べると、実は2種以上いたという話は結構あるが、ニホントカゲのような身近な生きものであるのは驚きだ。まだまだ自然界には他人の空似で同じ名前を付けられている種が多いに違いない。

 (後藤亮)

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写真1
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写真2
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 ヒガシニホントカゲ Plestiodon finitimus(トカゲ科)

 オカダトカゲ Plestiodon latiscutatus(トカゲ科)

 ニホントカゲ Plestiodon japonicus(トカゲ科)

 


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