No.1668 2019/2/8(金)

 ヤマアカガエル


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 三島小学校のプール(写真1)では1月11日に「気の早い」ヤマアカガエルが産んだ1卵塊を見つけたが、この日、新たな卵塊(写真2)も増え、卵塊数は合計38個となった。最寄りのアメダス観測点である坂畑の記録では、2月に入り、4日には最高気温が19.2℃、7日には16.5℃とかなり暖かい日があったので、ようやくヤマアカガエルの産卵が本格化したようだ。
 1月11日に産まれた卵は孵化が始まっていて、小さなオタマジャクシが動き始めていた(写真3)。
 プールの底にはヤマアカガエルのペアがいた(写真4)。雄が雌の背中に抱きつく「抱接(ほうせつ)」という行動だが、この雌はお腹がふくらんでいないので、すでに産卵を終えた個体かも知れない。
 別の場所ではひときわ大きなカエルに何匹もの雄のヤマアカガエルが抱きつこうとしているのを見つけた(写真5)。相手が大きすぎてうまく抱きつくことはできないようだ。この大きいカエルは北米原産の外来種であるウシガエル。ヤマアカガエルにとって、これは「間違い」なのだが、雄の蛙は「動くもの」に見境なく抱接しようとするのでこんな間違いも時々見られる。

 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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写真4
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写真5
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 ヤマアカガエル Rana ornativentris(アカガエル科)

 ウシガエル Rana catesbeiana(アカガエル科)

 


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