No.1672 2019/3/6(水)

 シロテンエダシャク


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 房総丘陵にて。森の地表でスギの落ち葉に止まるガを見つけた(写真1)。写真の状態で横幅4センチ弱。全体に地味な色合いで、保護色のようだ。翅にぎざぎざの黒い線があり、その外側にやや不明瞭な白い斑紋がある。シロテンエダシャクのようだ。飛ぶ気配はなく、ゆっくりと歩いている。蛹から羽化したばかりであろうか。櫛の歯状の触角は雄の特徴(写真2)。
 シロテンエダシャクは春にしか見られないガ。ちょうどこの日は啓蟄。春の訪れを告げているようだ。幼虫の餌となる木の葉もじきに出始めるはず。それに間に合うようにこのガ達は繁殖するのだろう。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 シロテンエダシャク Cleora leucophaea(シャクガ科)

 


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