No.1703 2019/5/31(金)

 気になるコンビニ燕事情


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 調査やドライブの休憩でコンビニに立ち寄ると、時々ツバメの巣を見かける。なぜツバメは、コンビニを“利用”するのだろうか。
 ツバメが巣をかけている場所に注目すると、いずれもひさしの下にある警報ベルや防犯カメラ、排気口のカバー、看板などが人気のようだ(写真1)。コンビニには、ツバメが巣作りに好む建物の構造がそろっているのかもしれない。

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写真1 コンビニのツバメ営巣場所いろいろ(左:看板、中:警報ベル、右:防犯カメラ、下:横断幕)。
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 あるいは、24時間営業で夜も明るいコンビニにはたくさんの虫が集まってくるが、そのおかげでツバメは昼夜問わず餌をとることができるのかもしれない。一方、人間では、電気をつけっぱなしで寝ると睡眠の質が下がるなどと言われるが、ツバメではどうなのか気になる。

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 興味深いのは、ツバメのために巣の土台となる板の設置や、ツバメの糞に注意を促す張り紙の掲出など、ツバメを歓迎したり共存を目指したりするお店があることだ(写真2)。理解ある店員さんやお客さんの存在も、ツバメがコンビニを“利用”したくなる一因かもしれない。
 (平田和彦)

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写真2 黄色で目立つ「頭上注意!!」の張り紙。手描きのかわいいイラスト付きで、利用者への理解が求められている。
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 ツバメ Hirundo rustica(ツバメ科)

 


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