No.1744 2019/11/15(金)
ユキノシタ
![]() |
君津市立三島小学校にて。校庭の片隅にある「下井戸」と呼ばれる湧き水のかたわらにユキノシタの花が咲いていた(写真1)。ユキノシタはこのような薄暗い湿った岩場を好む。白い花が目立ち、切れ込みのある丸い形の葉には葉脈に沿って白っぽい筋がある。 |
![]() |
![]() |
![]() 写真1 |
![]() |
![]() |
ユキノシタは日本では本州から九州に分布するが、千葉県には自生はしない。県内で見られるユキノシタは栽培されたものか、それが野生化したもの。花弁は5枚あり、下向きの2枚が長く伸びる(写真2)。上向きの短い3枚の花弁には赤紫色の斑紋がある。 | ![]() |
![]() |
![]() 写真2 |
![]() |
![]() |
房総丘陵にはユキノシタに近縁のイズノシマダイモンジソウが自生している(写真3)。やはり5弁の白い花を咲かせ、下向きの2枚の花弁が長く、「大」の字に見えるところから「大文字草」の名がある。しかし実際にはイズノシマダイモンジソウの花できれいな「大文字」になるものは多くはない。 | ![]() |
![]() |
![]() 写真3 |
![]() |
![]() |
イズノシマダイモンジソウの葉にはユキノシタと違って模様がなく、一面緑色であるのも区別点だ(写真4)。 |
![]() |
![]() |
![]() 写真4 |
![]() |
![]() |
ユキノシタ Saxifraga stolonifera(ユキノシタ科) イズノシマダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. jotanii(ユキノシタ科) |
ニュース一覧へもどる |