No.1746 2019/11/20(水)

 クロコブタケ


dummy

 清澄山系にて。広葉樹の倒木の表面に生じた黒いこぶ状の塊(写真1)。長径3センチほど。クロコブタケという、これでもキノコの仲間だ。

dummy
dummy
写真1
dummy
dummy

 こぶを形作っている小さな粒の一つ一つの中に胞子を作る子嚢殻(しのうかく)が埋もれている。

dummy
dummy
写真2
dummy
dummy

 この倒木にはクロコブタケが群生していた(写真3)。表面にこれだけの子実体が生じているということは、倒木の中にはクロコブタケの菌糸(きんし)が入り込んでいて材を分解し養分を吸収しているはずだ。シイタケ栽培のほだ木に発生することもあるらしい。シイタケになるべき養分を奪ってしまうのだからシイタケ生産者にとっては「害菌」ということになる。
 (尾崎煙雄)

dummy
dummy
写真3
dummy
dummy

 クロコブタケ Hypoxylon truncatum(クロサイワイタケ科)

 


ニュース一覧へもどる