教室博日記 No.1799

 2020/05/09(土)

 シロオビアワフキの幼虫

 君津の山中にて。サンショウの茎に白い泡がついていた(写真1)。こんな泡をだすのはアワフキムシの幼虫のはずだ。泡の中を覗いてみると、赤と黒の目立つ色のシロオビアワフキの幼虫が出てきた。体の回りの泡を取り除くと、とても迷惑そうにまた泡の中に隠れようとする(写真2)。

サンショウの茎に付く白い泡
  • 写真1
泡の中から現れた赤と黒の目立つ色をしたシロオビアワフキの幼虫
  • 写真2

 アワフキ類はセミと同様に口を植物の茎に刺して汁を吸う。シロオビアワフキの成虫は地味な色だが、幼虫は似ても似つかない派手な姿で(写真3)、泡に被われていなければ目立ってすぐに他の生き物の餌食になるにちがいない。

派手なシロオビアワフキの幼虫
  • 写真3
  • サンショウ Zanthoxylum piperitum(ミカン科)
  • シロオビアワフキ Aphrophora intermedia(アワフキムシ科)

(斉藤明子)