教室博日記 No.1801

 2020/05/09(土)

 イノシシ街道

 君津の山中で、ほとんど人の歩かなくなった道をGPSを頼りに歩いてみた。山道は荒れていたが、廃屋近くの道はまだしっかりしていた。この竹林が続く道には、イノシシが好物のタケノコを掘った痕が続いていたので、勝手にイノシシ街道と名付けた(写真1)。この辺りは今はイノシシの天下となっているようだ。

イノシシが竹林の根を掘り起こした跡
  • 写真1

 イノシシの掘った穴の一つに、タケノコの皮がコロッと落ちていた(写真2)。固い皮一枚だけ残してあとはきれいに食べる行儀の良いイノシシがいるもんだ、と思わず微笑んでしまった。このようなイノシシの痕跡は、房総の山では珍しい景色ではなく、イノシシはシカと同様に田畑を荒らす有害鳥獣として駆除されている。獣と人の共存は難しい。

イノシシの掘った穴に落ちていたタケノコの皮
  • 写真2
  • イノシシ Sus scrofa(イノシシ科)

(斉藤明子)