2020/07/24(金)
シロヒゲナガゾウムシ
大多喜の山中にて。広葉樹の立ち枯れでシロヒゲナガゾウムシを見つけた(写真1、2)。体長が1センチを超える、日本では大型のヒゲナガゾウムシである。シロと言っても見てのとおり全身が白いわけではないが、頭と上翅の後の部分がまばゆいばかりの純白だ。この個体は雌で、口吻の大顎で枯れ木の表面に傷を付けて産卵するところのようだ。

- 写真1

- 写真2
ヒゲナガゾウムシ類はゾウムシ科に近いが別の科で、成虫はキノコなどの菌類を食べる(食菌性)ものが多い。雄は雌より触角が長く、“ヒゲナガ”である(写真3)。

- 写真3 雄は触角が長い、2003年6月22日君津市
- シロヒゲナガゾウムシ Platystomos sellatus(ヒゲナガゾウムシ科)
(斉藤明子)