教室博日記 No.1869

 2020/09/25(金)

 アマガエルを食うアリ

 旧三島小学校にて。木の根元でカエルが死んでいた(写真1)。ニホンアマガエルである。

  • 写真1 ニホンアマガエルの死体

 カエルの身体になにかが生えているように見えた。カビかと思い近寄って見ると、それはたくさんのアリであった(写真2)。体長2〜3ミリの小さなアリがアマガエルの身体にたかっている。キイロシリアゲアリだ。

  • 写真2 カエルにたかったキイロシリアゲアリ

 小さなアリがカエルの皮膚を食い破るのは容易ではないと見えて、緑色の皮膚の上をうろうろする個体が多い。しかし、皮膚の破れ目を見つけて肉をかじっているアリもいた。こうやってきれいに骨になるまで食べてくれるのだろうか。

  • 写真3 カエルの肉を食うキイロシリアゲアリ
  • ニホンアマガエル Hyla japonica(アマガエル科)
  • キイロシリアゲアリ Crematogaster osakensis(アリ科)

(尾崎煙雄)