教室博日記 No.1885

 2020/10/28(水)

 アサギマダラ

 君津の山中にて。ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラに出会った(写真1)。翅を広げると10センチほどの大型のチョウだ。翅にある透けるようなあさぎ色の模様がなんとも美しい。ゆったりと優雅に飛び、特に吸蜜中は写真が撮りやすい。千葉では乱舞するような光景は見られないが、時々出会うと、その美しさに見とれてしまう。

ヒヨドリバナで吸蜜中のアサギマダラ
  • 写真1

 アサギマダラは日本列島を夏は南から北へ、秋には南へ「渡り」をすることで有名なチョウだ。各地でマーキング(油性ペンで翅に日付と場所を書いて放す)が行われており、2000キロ以上移動する個体がいることが判っている。この日出会ったこのチョウも、南に向かう途中、栄養補給のためにこの山に立ち寄ったのだろう。

  • ヒヨドリバナ Eupatorium makinoi(キク科)
  • アサギマダラ Parantica sita(タテハチョウ科)

(斉藤明子)