教室博日記 No.1941

 2021/04/14(水)

 2種のヒメハナカミキリ

 君津の廃道にて。忘れられた廃道に咲くコバノガマズミ(写真1)に、2種のヒメハナカミキリが集まっていた。チャイロヒメハナカミキリ(写真2)とフタオビヒメハナカミキリ(写真3)という1センチにも満たない小型のハナカミキリのなかまだ。

  • 写真1 満開のコバノガマズミ
  • 写真2 チャイロヒメハナカミキリ
  • 写真3 フタオビヒメハナカミキリ
  •  2種とも珍しい種ではなく、ガマズミ類やコゴメウツギなど、明るい林縁に咲く白い小型の花によく集まる。この日も、一本のコバノガマズミの花を網で揺すると、この2種がたくさん落ちてきた。花粉を食べるだけでなく、花上は雄と雌の出会いの場ともなる。写真のチャイロヒメハナカミキリも顔中花粉だらけだ(写真2)。

    • コバノガマズミ Viburnum erosum(レンプクソウ科)
    • チャイロヒメハナカミキリ Pidonia aegrota(カミキリムシ科)
    • フタオビヒメハナカミキリ Pidonia puziloi(カミキリムシ科)
    • コゴメウツギ Neillia incisa(バラ科)

    (斉藤明子)