2021/04/19(月)
タツナミソウ
南房総市内にて。山道の階段の陰にタツナミソウの花が咲いていた(写真1)。うまい具合に踏みつけられない場所に生えたものだ

- 写真1
葛飾北斎が描いた波濤を思わせる独特の花の形。よく言い当てた名だと思う(写真2)。そして波をモチーフとした立体感あふれる木彫を多数残し「波の伊八」の異名で知られ、北斎にも影響を与えたと伝えられる江戸時代の彫刻師、武志伊八郎信由(たけしいはちろうのぶよし)は、ここ安房国の人であった。きっと伊八もこのタツナミソウの花を見たに違いないと思うと感慨深い。

- 写真2
- タツナミソウ Scutellaria indica(シソ科)
(尾崎煙雄)