2021/06/21(月)
ムナビロオオキスイ
高宕山系にて。カシノナガキクイムシに加害され樹液を出しているコナラ(写真1)の樹皮に、ムナビロオオキスイが来ていた(写真2)。樹液でよく見かけるヨツボシケシキスイと共に見られたが、ムナビロオオキスイは、ケシキスイ科のヨツボシケシキスイとは別のオオキスイムシ科に属する甲虫だ。

- 写真1 樹液のでているコナラ

- 写真2 ムナビロオオキスイ
赤銅色の体全体に彫刻がきざまれ、上翅の4つの黄色紋もまるでペイントされているようだ。同属で本種と同所的に見られるヨツボシオオキスイとよく似るが、鞘翅にくびれた独特の彫刻があることなどで区別できる。
- カシノナガキクイムシ Platypus quercivorus(ゾウムシ科)
- コナラ Quercus serrata(ブナ科)
- ヨツボシケシキスイ Glischrochilus japonius(ケシキスイ科)
- ムナビロオオキスイ Helota fulviventris(オオキスイムシ科)
- ヨツボシオオキスイ Helota gemmata(オオキスイムシ科)
(斉藤明子)