2021/06/30(水)
マダラアシゾウムシ
君津市の山中にて。林道脇に、倒れて間もないのか、まだ葉が青々としたヌルデの倒木があった(写真1)。

- 写真1 ヌルデの倒木
その幹にマダラアシゾウムシがたくさん集まっていた。マダラアシゾウムシは体長が吻を除いて15ミリほどある大形のゾウムシ。全身にゴツゴツとしたコブがあり、樹皮にそっくりだ(写真2、3)。

- 写真2

- 写真3
たいてい雄雌のペアーでたくさんついていたが、近づくとすぐにボトボトと音を立てて落ちてしまう。落ちると脚を縮めてころがってしばらく動かない(写真4)。地面に落ちたら見つけだすのは無理だ。

- 写真4
撮影後、ほとんど木から落ちてしまったが、帰りにもう一度この木を見てみると、またたくさんたかっていた。落ちたゾウムシが戻ったのか別の個体なのか判らないが、湧いて出るほどたくさんいるのは間違いない。
- ヌルデ Rhus javanica(ウルシ科)
- マダラアシゾウムシ Ectatorhinus adamsii(ゾウムシ科)
(斉藤明子)