2021/07/09(金)
アリヅカコオロギ
旧三島小の校庭にて。草むらに落ちていたブロックをひっくり返すと、トビイロシワアリの巣があった(写真1)。

- 写真1
驚いて歩き回るアリに混じって、数匹のアリヅカコオロギが走り回っていた(写真2、3)。

- 写真2

- 写真3
アリヅカコオロギは体長3ミリほどの翅の無いバッタ目の昆虫。アリの臭いを体に纏うことでアリからの攻撃を避け、アリの餌やアリの幼虫などを食べて暮らす好蟻性昆虫だ。トビイロシワアリの巣に暮らすアリヅカコオロギとして、サトアリヅカコオロギとクボタアリヅカコオロギの2種が知られている(丸山ほか,2013)。この種はそのどちらかだろう。
- 【参考文献】
- 丸山宗利・小松貴・工藤誠也・島田拓・木野村恭一(2013) アリの巣の生きもの図鑑. 東海大学出版会
- トビイロシワアリ Tetramorium tsushimae(アリ科)
- サトアリヅカコオロギ Myrmecophilus tetramorii(アリヅカコオロギ科)
- クボタアリヅカコオロギ Myrmecophilus kubotai(アリヅカコオロギ科)
(斉藤明子)