2021/08/05(木)
ルリタテハの卵
清澄山系にて。林道を歩いているとルリタテハが飛んできてマルバウツギの葉にとまった(写真1)。とまったと思ったらすぐに飛び立ち、近くの別の植物にとまる。そんな行動を繰り返していた。

- 写真1
ところが林道脇の崖に生えたホトトギスの葉にとまったとき、ルリタテハは静止してしばらくそこにとどまった(写真2)。

- 写真2
ルリタテハが飛び去ったあとのホトトギスの葉には小さな粒があるように見えた(写真3)。

- 写真3
近寄ると2粒の卵があるのがわかった(写真4)。ホトトギスの葉はルリタテハの幼虫の餌となる。産卵場所を求めて葉から葉へ飛び回っていたルリタテハがホトトギスを見つけて産みつけたのだ。

- 写真4
ルリタテハの卵は直径1ミリほどの球形で、緑一色に9本の白い筋がある(写真5)。洒落たビーチボールのようにも見える。

- 写真5
- ルリタテハ Kaniska canace(タテハチョウ科)
- マルバウツギ Deutzia scabra(アジサイ科)
- ホトトギス Tricyrtis hirta(ユリ科)
(尾崎煙雄)