教室博日記 No.2019

 2021/09/10(金)

 ワキグロサツマノミダマシ

 木更津市内にて。クズの葉の縁が折り曲げられている(写真1)。

  • 写真1

 きっと何かが隠れているに違いないと思って開いてみると、クモが1匹いた(写真2)。体長1センチ弱のこのクモはワキグロサツマノミダマシという。腹部背面の鮮やかな緑色は葉の緑とよく似ていて保護色の効果がありそうだ。ワキグロサツマノミダマシは夜行性で、夜間に網を張って虫を捕食するが、昼間はこのように葉の陰などに隠れて休んでいる。

  • 写真2

 腹部についた白い小さな粒は寄生虫の卵であろうか(写真3)。

  • 写真3
  • クズ Pueraria lobata(マメ科)
  • ワキグロサツマノミダマシ Neoscona mellotteei(コガネグモ科)

(尾崎煙雄)