教室博日記 No.2028

 2021/10/17(日)

 田んぼマイスター2021 収穫祭

 君津市市宿の田んぼで行われている昔ながらのお米つくり体験「田んぼマイスター2021」。今年も実りの秋を迎え、収穫祭の日がやってきた。

 収穫祭には秋晴れが似合うが、前日までの10月とは思えない暑さが一転し、朝から雨模様。途中からは本降りの雨と寒さの中、温かい豚汁やつきたてのお餅がふるまわれた(写真1)。

  • 写真1 雨の中での餅つき

 今年のメインは、炭火で焼く骨付きの巨大な鶏のもも肉。炭火の周りに細いタケに刺したチキンをぐるりと並べ、じっくり時間をかけていい色に焼きあがった肉に子ども達はかぶりついていた(写真2)。食べ始めたら止まらない小糸在来の枝豆(写真3)、甘いサツマイモ(写真4)、田んぼで採集したイナゴの佃煮(写真5)、収穫したお米「愛国」と「関取」の食べ比べなども行われた(写真6)。

  • 写真2 鶏の炭焼き
  • 写真3 小糸在来の枝豆
  • 写真4 甘いサツマイモ
  • 写真5 田んぼでとれたイナゴ佃煮
  • 写真6 収穫したお米を炊いた

 さて今年は、広い田んぼとは別に、参加者の各家庭で取り組んだ「バケツ田んぼ」の記録と成果の報告も行われた(写真7)。直径30cm程のバケツの中で、オタマジャクシやメダカを一緒に育てるなど、意欲的に取り組んでいるチームには主催者から記念品が贈呈された。ほったらかしていたのにそれなりに稲が実っているところもあれば、収穫間際にスズメに全部食べられたとの報告もあり、悲喜こもごもであった。

バケツ田んぼの稲穂
  • 写真7 バケツ田んぼ報告会

 ちなみにわたしのバケツ田んぼの成果は、1本の苗から、最終的に茎は15本になった(写真8、9)。それぞれの稲穂に実った籾の数を数えると、少ないもので39粒、多いもので109粒(平均56粒)、全部で843粒になった(写真10)。しかし籾を水に入れて沈んだものだけを数えると680粒、全体の81%は実が入っているが、残りの19%は未成熟米だった(写真11~13)。最初から実がつかなかったのか、食べられてしまったのかわからない。

バケツ田んぼの稲穂
  • 写真8 1本の苗から15本の茎
  • 写真9 頭を垂れた稲穂
  • 写真10 ピンセットで数える
  • 写真11 水に入れて未成熟米を分別
  • 写真12 未成熟米 19%
  • 写真13 成熟米 81%

 袋に入れてしまえば「これだけ」という分量だが、1本の苗(写真14)から680粒と思えばそれはすごいことだとも思う。これだけで味わってみたいと思うが、炊飯器で炊く量ではないし、どうしようかと思い悩んでいる。

  • 写真14 苗を植えた直後(3本の内、2本は後に間引いた)

(八木令子)