2021/10/24(日)
ヒゲナガカミキリ
君津市内の山にて。渓流の石の上に黒い大きな甲虫を見つけた(写真1)。体長3センチ以上はある。

- 写真1
近寄ってよく見るとヒゲナガカミキリの雌であった(写真2)。ヒゲナガカミキリの幼虫はモミなどの針葉樹の枯れ木などを食べる。真夏に針葉樹の立ち枯れを探すと交尾や産卵のために集まった成虫が見つかる。しかしすでに肌寒くなった10月下旬に生きたものを見たのは初めてだ。ヒゲナガカミキリの雌の背面は微毛に覆われていてあまり光沢がないのだが、この虫の背面はかなり光沢がある。長生きするうちにこすれて毛が禿げてしまったのだろうか。

- 写真2
- ヒゲナガカミキリ Monochamus grandis(カミキリムシ科)
- モミ Abies firma(マツ科)
(尾崎煙雄)