教室博日記 No.2059

 2022/01/05(水)

 ヒメナガニジゴミムシダマシ

 君津市の山中にて。腐朽の進んだ立ち枯れの樹皮をはぐと、虹色に輝く甲虫が越冬していた(写真1)。ヒメナガニジゴミムシダマシという甲虫で、体長は10ミリほど。

  • 写真1 朽木内で越冬していたヒメナガニジゴミムシダマシ

 この立ち枯れは蹴飛ばせば倒れるほど朽ちていた(写真2)。この虫の好む環境なのか、この一本で10頭以上は居ただろうか。

ヒメナガニジゴミムシダマシが越冬していた朽木
  • 写真2

 金属光沢のある上翅の色彩は言葉では表現しがたい。写真を撮るとリングストロボの光が円形に映り込んでしまい、この虫の美しさを再現するのは難しい(写真3)。特に珍しい昆虫では無いが、真冬に光り輝く虫を見つけると感激する。

  • 写真3 リングストロボの光が丸く映り込んでしまう
  • ヒメナガニジゴミムシダマシ Ceropria induta(ゴミムシダマシ科)

(斉藤明子)