教室博日記 No.2071

 2022/02/09(水)

 イノシシの穴掘り

 木更津市の山中にて。房総丘陵の山を歩いていて、イノシシの姿に直接出会うことはそれほど多くないが、イノシシが地面を掘り返した跡はどこでも見られる。時々は、森のどこからかおそらくイノシシの仕業と思われるバキバキという音も聞こえる。

 この日歩いた山では、深さ50センチを超える縦穴に近い穴がいくつも開いていた(写真1)。イノシシがミミズや虫など食料となる物を探して掘った穴だと思われる。

  • 写真1 イノシシの掘った深い穴

 道具を使わず鼻先で土を掘り、足で土を蹴り出してここまで深く掘るには大変な労力がかかっていると思うが、これほど深く掘ってどれほど収穫があるのだろうか。野生動物にとって食料の少ない冬を生き抜くのは大変なことだ、といくつもの大穴を見て思った。

  • 写真2 穴から掻き出された土が辺りに盛大に広がっていた(2022年2月25日君津市で撮影)
  • イノシシ Sus scrofa(イノシシ科)

(斉藤明子)