教室博日記 No.2085

 2022/03/16(水)

 スギタニキリガ

 南房総市にて。春本番が近くなったとはいえ、まだ昆虫の気配は少なかった。そんな中、崖の土の上に蛾が止まっているのを見つけた(写真1)。

崖の土の上に止まるスギタニキリガ
  • 写真1

 まったく動かなかったが、どうやらちゃんと生きているようだった。前翅の長さは25ミリほど。そこそこ大型で前翅の模様が特徴的なので、写真で種名の調べがつくかもしれないと思い撮影した。帰って調べると、スギタニキリガという早春に出現するキリガの仲間だった。 

 この日はほとんど虫は見つからなかったが、早春にしか現れないこのガを見られたのは幸運だった。

  • スギタニキリガ Perigrapha hoenei(ヤガ科)

(斉藤明子)