フィールドノート No.2108

 2022/05/18(水)

 キアシキンシギアブ

 高宕山系にて。深い谷の沢沿いの葉上で、木漏れ日を浴びて輝いている虫を見つけた。キアシキンシギアブというシギアブ科のアブで、体長は1センチほど(写真1)。

  • 写真1 キアシキンシギアブ

 こんなに美しいアブに出会ったのは初めてだ。以前、黄緑色に輝くシリブトミドリバエを紹介したことがある(教室博日記No.1837)。シリブトミドリバエの場合は体表自体が美しく輝いているのだが、このアブは体表に纏った毛が黄金色に輝いている。しかも脚がすらりと長くスマートだ(写真2)。シギアブの名は、脚の長い鳥のシギからつけられたようだ。

  • 写真2 シギアブ類は脚が長い
  • キアシキンシギアブ Chrysopilus ditissimis(シギアブ科)

(斉藤明子)