フィールドノート No.2142

 2022/07/14(木)

 ヒメハルゼミ

 この日、内浦山の森では、ヒメハルゼミの大合唱でうるさいほどだった(動画)。

  • 動画(音が出ます)

 ヒメハルゼミについては、過去の教室博日記No.1532で紹介がある。房総丘陵の照葉樹林では、6月下旬頃からの一か月ほど、このセミの大合唱を聴くことができる。皆木々の上の方で鳴いているので、姿を見ることは難しいが、抜け殻はそこら中にあった(写真1、2)。

切り株にあったたくさんのヒメハルゼミの抜け殻
  • 写真1
ヒメハルゼミの抜け殻
  • 写真2

 夕方、ようやく幹に止まっている雌を撮影することができた(写真3)。

  • 写真3 ヒメハルゼミの雌

 今街中でさかんに鳴いているニイニイゼミの声は聞こえず、抜け殻をひとつ見かけただけだ(写真4)。ニイニイゼミが鳴いていても、このヒメハルゼミの大合唱の中ではかき消されてしまうに違いない。

  • 写真4 ニイニイゼミの抜け殻には泥が付いている
  • ヒメハルゼミ Euterpnosia chibensis chibensis(セミ科)
  • ニイニイゼミ Platypleura kaempferi(セミ科)

(斉藤明子)