フィールドノート No.2155

 2022/08/05(金)

 オオトリノフンダマシ

 一宮町にて。葉裏にオオトリノフンダマシを見つけた(写真1)。何の仲間なのかよく判らない名前だが、これはコガネグモ科のクモの一種。

葉裏のオオトリノフンダマシ
  • 写真1

 体長1センチほどの雌の体は濡れたような艶があり、背面にふたつの大きな目玉模様がある。昼間はこのように葉裏で脚を縮めて静止している。夜になると大きな同心円状の円網を張り、主に蛾を捕らえるのだそうだ。

 撮影したときにはまったく気が付かなかったが、写真を見るとそばに小さなクモが寄り添っていた。これはオオトリノフンダマシの雄。雄は体長が2.5ミリほどしかなく、目玉模様もない。うっかり雌の餌食にされないように雄は小さくて地味な姿なのだろうか。

  • オオトリノフンダマシ Cyrtarachne akirai(コガネグモ科)

(斉藤明子)