フィールドノート No.2161

 2022/08/19(金)

 オオモンキゴミムシダマシ

 清澄山系にて。モミの立ち枯れに生えたサルノコシカケの一種(写真1)にオオモンキゴミムシダマシが集まっていた(写真2)。体長は10ミリほどのゴミムシダマシ科の甲虫(写真3)。

モミに生えたサルノコシカケ
  • 写真1
サルノコシカケに集まるオオモンキゴミムシダマシ
  • 写真2
サルノコシカケに集まるオオモンキゴミムシダマシ
  • 写真3

 清澄山系ではモミに生えたサルノコシカケがあれば、下面を覗くとたいていこの種を見つけることができる。これに似た平地でもキノコでよく見掛けるモンキゴミムシダマシという種がいるが、オオモンキゴミムシダマシはより大型で、生息地もモミのある山地に限られているようだ。

 以前紹介したオオキノコムシ類(教室博日記No.1982,No.2044)や本種のように、黒い上翅(前翅)に赤い帯のある甲虫はキノコに集まる種類に多いような気がするが、何か訳があるのだろうか。

  • モミ Abies firma(マツ科)
  • オオモンキゴミムシダマシ Diaperis niponensis(ゴミムシダマシ科)
  • モンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi(ゴミムシダマシ科)

(斉藤明子)