フィールドノート No.2165

 2022/08/21(日)

 クジラのV字骨の化石

 館山市内にて。この場所では、数千年前の内湾にたまった泥層が観察できる。崖下に黒くて大きな物体が落ちていたので、拾ってきた(写真1)。アルファベッドのV字またはY字のような特徴的な形で、骨のように見える。隙間には泥がつまっているので、地層から洗い出されたものだ。

  • 写真1 崖下で拾ったクジラのV字骨の化石(容器の長辺は約40センチ)

 脊椎動物に詳しい同僚に見せたところ、クジラの骨と判明した。脊椎骨の下にあるV字骨と呼ばれる骨らしい。同僚が骨の化石を洗って標本にしてくれるそうだ。重かったが、拾ってきて正解だった。

(千葉友樹)