フィールドノート No.2193

 2022/10/20(木)

 オオセンチコガネ

 高宕山系にて。山道にシカの糞が落ちていた。まだツヤツヤしているので、新鮮な糞のようだ。ここに美しいオオセンチコガネが来ていた(写真1)。

シカ糞に飛来したオオセンチコガネ
  • 写真1

 この時期はちょうどオオセンチコガネの産卵期で、獣糞を求めて活発に飛び回る。糞を見つけると、その下に穴を掘り糞を運び込んで産卵する。糞は幼虫の食料だ。

 このオオセンチコガネは新しいシカの糞の匂いに誘われて飛来して間もないようで、まだ本格的な穴掘りを始めていない(写真2)。

シカ糞に飛来したオオセンチコガネ
  • 写真2

 シカがここで糞をして、すぐにオオセンチコガネが飛んでくる、私がこの道を歩くほんの少し前に起こった出来事なのだ。

  • オオセンチコガネ Phelotrupes auratus(センチコガネ科)

(斉藤明子)