フィールドノート No.****

 2022/11/10(木)

 オオバグミ

 南房総市内にて。山道の脇にオオバグミの茂みがあった(写真1)。

  • 写真1

 オオバグミは別名マルバグミとも呼ばれ、丸みを帯びた大きな葉を持つ(写真2)。海岸付近に多いが、房総丘陵では山の中でも見かけることがある。ちょうど花が咲き始めていた。

  • 写真2

 花は白く、筒状のがくの先が4つの裂片に分かれ、内部に1本の雌しべと4本の雄しべが見える(写真3)。

  • 写真3

 花は柄を含めて長さ2センチほど。筒状のがくは基部でいったんくびれ、花柄に近い部分がやや太くなる(写真4)。このやや太い部分に子房があり、来年の春には果実になる。

  • 写真4 赤三角で示したのは将来果実になる部分

 まだ花は咲き始めで、多くのつぼみもあった(写真5)。枝や若く小さな葉は褐色の鱗片に覆われている。

  • 写真5

 葉の表面は光沢のある緑色(写真2)だが、裏面は銀白色(写真6)。

  • 写真6

 葉の裏面を拡大して見ると、白い鱗片に覆われているのがわかる(写真7)。

  • 写真7
  • オオバグミ(マルバグミ) Elaeagnus macrophylla(グミ科)

(尾崎煙雄)