フィールドノート No.2206

 2022/11/17(木)

 コロギスの幼虫

 清澄山系にて。オニシバリ(別名ナツボウズ)の葉が数枚つづり合わされているのを見つけた(写真1)。

  • 写真1

 よく見ると、葉と葉を糸でつないであるのがわかる(写真2)。ガの幼虫かクモの仕業だろうと思い、そっと開いてみた。

  • 写真2

 中に隠れていたのは意外にもバッタのような昆虫であった(写真3)。

  • 写真3

 平穏を乱されて隠れ家の中から出て来たのはコロギスの幼虫であった(写真4)。コロギスは夜行性で他の昆虫等を食べる。昼間はこうして葉をつづって作った隠れ家に潜んで過ごす。お休みのところを邪魔して気の毒なことをしてしまった。

  • 写真4
  • オニシバリ Daphne pseudomezereum(ジンチョウゲ科)
  • コロギス Prosopogryllacris japonica(コロギス科)

(尾崎煙雄)