フィールドノート No.2240

 2023/02/27(月)

 スハマソウ

 君津市内にて。落葉したコナラ林の陽当たりのよい場所で今年もスハマソウの花が咲き始めた(写真1)。近寄らなければ白い点にしか見えない。

  • 写真1

 花の直径は1センチ半ほど(写真2)。白い花びらに見えるのは花弁ではなく萼片(がくへん)。

  • 写真2

 萼片の数には変異がある。この場所では写真2のような6枚の花が多いが、たまに8枚のものもある(写真3)。

  • 写真3

 花の大きさにもばらつきがあり、大きいものは直径2センチほど(写真4)。

  • 写真4

 小さな花は直径1センチほどしかない(写真5)。

  • 写真5

 大半の株は純白の花だが、ときどきうっすらと紅色を帯びた花もある(写真6)。

  • 写真6

 スハマソウの葉は株の根元から出る根出葉で、浅く3つに裂け、裂片の先はあまりとがらない(写真7)。

  • 写真7

 じつは根出葉以外にも葉がある。それは花の直下にある3枚の緑葉だ(写真8)。まるで萼片のように見えるが、これは茎から生える葉。

  • 写真8

 この日は数十株のスハマソウが開花していた。今年は開花が早いようだ。

  • スハマソウ Hepatica nobilis var. japonica f. variegata(キンポウゲ科)

(尾崎煙雄)