フィールドノート No.2253

 2023/04/27(木)

 イロハモミジ

 旧三島小学校には、イロハモミジの大木がある(写真1)。モミジは漢字で紅葉と書くように秋の紅葉(こうよう)が有名だが、春にはちゃんと花も咲くし、実もできる。

  • 写真1 

 花は直径5ミリメートルほど。たくさんの花が集まって、花序が形作られ、枝から垂れ下がっている(写真2)。

  • 写真2 

 イロハモミジの花は少し変わっていて、雄しべだけをつける雄花と雄しべと雌しべをつける両性花の二種類の花が咲く。雌しべには、種子を遠くに飛ばすための翼が育ちつつあるので両性花を見分けるためのわかりやすい目印になる(写真3)。

  • 写真3 

 若いが翼の十分発達した果実もあった(写真4)。秋には成熟し、風に乗って遠くに運ばれるのだろう。

  • 写真4 
  • イロハモミジ Acer palmatum(ムクロジ科)

(斎木健一)