フィールドノート No.2260

 2023/05/26(金)

 ヒノキの芽生え

 清和県民の森の自然観察路で切り株の上にヒノキが芽生えていた。芽生えの上の方は、見慣れたヒノキの葉に近いが、下の方はまるで違う。一番下の茶色い二枚が、発芽して最初に開く葉。その上に長い葉が何枚か出てからヒノキらしい葉に変わる(写真1)。

  • 写真1 

 コケの生えた切り株の上は居心地が良いらしく、他にもさまざまな植物の芽生えが見られた(写真2)。

  • 写真2 

 子どものころ、いろいろな樹木の育て方の本を見つけて、ヒノキやコノテガシワの種子を植木鉢に蒔いたところ、何十本も芽生えてしまった。抜いて捨ててしまうのもしのびなかったので、住んでいた団地のあちこちに植えて回った。すぐに引っ越してしまったので、その後のことはわからない。樹木は大きく育ち長生きするので栽培には計画性と覚悟が必要だ。

  • ヒノキ Chamaecyparis obtusa(ヒノキ科)
  • コノテガシワ Platycladus orientalis(ヒノキ科)

(斎木健一)