2023/06/01(木)
ハバチ幼虫2種
君津市の里山にて。アケビの葉に、あざやかなオレンジ色のイモムシがいた(写真1〜2)。

- 写真1

- 写真2
腹脚が多いのでこれはハバチの幼虫。調べてみるとチャイロハバチの幼虫のようだ。この種の食草はヘクソカズラであることが知られている。この日はアケビの葉上に複数の幼虫が見られたが、アケビを食草としていたかどうかは不明である。上から見るとオレンジ一色に見えるが、よく見ると頭部と脚は黒色だ(写真3)。

- 写真3
ハバチの幼虫はたいてい小さくクリッとした黒い目を持ち、とても可愛らしい顔をしているものだが、この幼虫は頭部が真っ黒なので、せっかくの可愛らしい目がどこにあるのか判らない。
ナルコユリには真っ黒なハバチの幼虫がいた(写真4)。

- 写真4
こちらはヒゲナガクロハバチの幼虫。ナルコユリの葉を先端からきれいに食べている(写真5)。この幼虫はどちらが前かもわかりにくいほど全身が真っ黒だ(実際には写真4の幼虫はすべて右側が頭)。

- 写真5
- アケビ Akebia quinata(アケビ科)
- チャイロハバチ Nesotaxonus fulvus(ハバチ科)
- ヘクソカズラ Paederia foetida(アカネ科)
- ナルコユリ Polygonatum falcatum(クサスギカズラ科)
- ヒゲナガクロハバチ Phymatocera nipponica(ハバチ科)
(斉藤明子)