フィールドノート No.2277

 2023/07/14(金)

 カラスザンショウとクロアゲハ

 6月23日、君津市立清和小学校の体育館脇に生えたカラスザンショウの幼木に丸々としたクロアゲハの幼虫が3頭とまっていた(写真1)。葉は完全に食べ尽くされ、アスファルト舗装された周囲には他に木は生えていない。どうするのだろうか。

  • 写真1 

 3週間後、青々と茂ったカラスザンショウには幼虫は一頭もいなかった(写真2)。全ての葉が食べ尽くされたあと、イモムシが移動するか天敵に食べられてしまってから、改めて葉を出しだのだろう。かくしてカラスザンショウは生き延びた。

  • 写真2 
  • カラスザンショウ Zanthoxylum ailanthoides var. ailanthoides(ミカン科)
  • クロアゲハ Papilio protenor(アゲハチョウ科)

(斎木健一)