フィールドノート No.2280

 2023/07/29(土)

 モミのまつぼっくり

 清和県民の森の「木のふるさと館」から東京湾側に下った最初の橋、奥畑橋の脇にたくさんの球果(まつぼっくり)をつけたモミが立っていた(写真1)。

  • 写真1 

 ふつうは木の上の方につくので、遠くから見上げるしかないのだが、ここでは橋の下の深い谷からモミが伸びているので、すぐそばで観察することができる(写真2)。

  • 写真2 

 マツ科針葉樹のなかで、トウヒやツガの球果は下に向かってぶら下がり、モミやカラマツは枝の上に立ち上がっている。上を向いていると種子を鱗片の隙間から落としにくいせいか、モミでは、種子と一緒に鱗片もバラバラになって落ちていく。秋の終わりには、全ての鱗片が落ち、軸だけが立っている姿が見られるはずだ。

  • モミ Abies firma(マツ科)
  • トウヒ Picea jezoensis (マツ科)
  • ツガ Tsuga sieboldii (マツ科)
  • カラマツ Larix kaempferi (マツ科)

(斎木健一)