フィールドノート No.2245

 2024/07/28(日)

 観察会 川の生きもの で出会った生きものたち

7月28日、小糸川上流、清和県民の森で、「観察会 川の生きもの」が開催された。


直近の坂畑で最高気温34.5度を記録するという猛暑だったが、川の観察会ということで、参加者はそれほど暑さを感じずに過ごせたようだった。水量は近年稀なほど少なく生きものも少なめだったが、参加者の熱意もありいろいろな生きものが採集された。以下、その一端を紹介する。

  • 図1 参加者は40名ほど。
  • 図2 岸辺には動物の足跡が。下はキョン。上はおそらくアライグマ。いずれもかつては見かけることの無かった外来生物であろう。
  • 図3 ギバチ。2-3cmの幼魚がたくさん採れたが、10cmを超える個体も採集された。
  • 図4 オオアメンボ。普通のアメンボと同じ形なのに手のひらを超える大きさにびっくり。日本最大のアメンボ。
  • 図5 シマアメンボ。この個体がそうであるように、ふつう翅がない。
  • 図6 マツモムシ。お腹を上にして浮いている。

  • 図7、8 フクラスズメ。翅を閉じていると地味な蛾に見えるが、後翅はきれいな紫色をしている。川に落ちていた個体を参加者が救出した。
  • 図9 ムカシツチガエル。2022年に君津市の標本をもとに記載された新種のカエル
  • 図10 採集活動が終わり、皆で集まって説明会。説明する樽研究員の周囲に熱心な子どもたちの輪ができている。
  • キョン Muntiacus reevesi(シカ科)
  • アライグマ Procyon lotor(アライグマ科)
  • ギバチ Tachysurus tokiensis(ギギ科)
  • オオアメンボ Aquarius elongatus(アメンボ科)
  • シマアメンボ Metrocoris histrio(アメンボ科)
  • マツモムシ Notonecta triguttata(マツモムシ科)
  • フクラスズメ Arcte coerula(ヤガ科)
  • ムカシツチガエル Glandirana reliquia(アカガエル科)

(斎木健一)