フィールドノート No.2255

 2024/11/30(土)

 イラガのまゆ

11月29日(金)印西市の郊外を散策。同行者がイラガのまゆを見つけた(写真1)。シンプルな形と独特の模様で人気があり、子供向けの図鑑では昭和30年代から現在まで必ずと行ってよいほど登場する定番の一品だ。11月頃に繭をつくるのだが、写真のまゆは上部に丸い穴があり、すでに成虫が羽化したあとであった(写真2)。イラガのまゆは非常に丈夫なので、昨年以前のものが残っていたのだろう。

  • 写真1 黒い縦縞の位置は、まゆ毎に違っている。
  • 写真2 上部に丸い大きな穴が空いている。スズメの小便担桶(ショウベンタゴ:肥料用の糞便を入れて田畑などに担いで行く桶)という呼称は、この状態に対して付けられた。
  • イラガMonema flavescens(イラガ科)

(斎木健一)