フィールドノート No.2257

 2024/12/13(金)

 クチナシ

 12月13日(金)教室博物館のそばでクチナシが実をつけていた(写真1)。実の上の方に葉のようなものが6枚付いている。これは花びらの下についていた萼(がく)が大きく育って果実を包んだもので、花びらと同様、ひとつの花に6枚ついている。


クチナシの実は、古くから繊維や食品を染める色素として使われてきた。現在でも麺や洋菓子などの染色に用いられている。クチナシの本来の分布は静岡以西であるので、君津の樹は植栽されたものか、逸出したものと考えられる。

  • 写真1 クチナシの果実。
  • 写真2 上から見ると、萼が6枚であることがわかる。
  • クチナシGardenia jasminoides(アカネ科)

(斎木健一)