フィールドノート No.2258

 2024/12/13(金)

 ヒイラギ

 12月13日(金)教室博物館のある君津市東日笠を散策。今年もヒイラギが花をつける季節になった(写真1)。ヒイラギにはオスの株とメスの株があり、オスの株には雄しべのめだつ花、メスの株には雌しべの立派な花が咲く。たくさんの花がさく雄株のほうが人気があるらしく、植栽されている樹の多くは雄株である。今回も雌株を探し回ったが一株も見つからなかった。

  • 写真1 ヒイラギの花。雄株の花でも雌しべのある両性花である。写真の花を見ると二本の雄しべの間、花の中央にオリーブ色の雌しべが見える。ただし、雌しべは結実する能力を失っており実はつかない。
  • 写真2 ヒイラギといえばギザギザの葉が有名だが、写真2の右の葉のようにぎざぎざの無い葉もある。一般に、老齢の樹ほど、ぎざぎざの無い葉が増える傾向にある。
  • ヒイラギOsmanthus heterophyllus(モクセイ科)

(斎木健一)