フィールドノート No.2264

 2025/2/28(金)

 ハンノキ

 印西市の水辺にハンノキが生えていた。雄花序が長く垂れ下がり、まもなく開花しそうだ。雄花序を幹に向かって遡ると、雌花序が互生しているのが見える。風媒花をつける落葉樹の多くは、葉が花粉の妨げになるため、葉を展開する前に開花し受粉を行う。別の枝では、昨年の雌花序が成長して果穂となった姿も見られた。中の種子は昨年秋に放出済みのはずだ。

  • 写真1 ハンノキ。たくさんの雄花序が垂れ下がっている。
  • 写真2 雄花序の根元側には雌花序が互生している。
  • 写真3 ハンノキの雌花序。
  • 写真4 昨年秋に種子を放出した果穂。まだ枝に残存している。
  • ハンノキ Alnus japonica (カバノキ科)

(斎木健一)